魔女の契約

番外編 先生と僕

「……また徹夜ですか」

僕の声を合図に、船をこいでいた先生の頭がずり落ちた。

「うっ……ん、あさ……?」
「朝ですよ、おはようございます」
「フィル……おはよう……」

僕を見る目がさだまっていない。

「先生、寝るならちゃんとベッドで寝てください」
「いや、駄目なんだ。今日中になんとか形にしないと」
「……無理しすぎて倒れたら意味ないですよ」

ため息まじりに言うと、飲み物を口にした先生がなぜか笑った。

「どうかしましたか?」
「君が来てくれて助かったなあ、と」
「先生の元の生活が悲惨すぎるんです」
「あはは、ごもっとも。……本当にいつもありがとう」
「お礼を言わないといけないのは僕の方です……
 あ、仕事する前にご飯食べてくださいね!では失礼します」

僕は照れてることを悟られないよう、早口で先生に伝えて部屋を出た。

たぶん先生は自分の身体大事にしなさそうだなーと。
結局、フィル君は実家を出てもやること変わらない(笑)

2011.06.18